若手研究者、日日是好日。

大学の若手研究者。このブログは研究内容や勉強内容、日々の活動などの備忘録。

考えすぎないことを考えてみる。

久しぶりの更新になります。仕事が忙しいとなかなかブログを更新する時間(=インプット&アウトプット)が割けないというのは言い訳で、楽しくない仕事をやり続けた結果、精神的な余裕が無くなっていました。単純作業をひたすらやり続けるのって体力以上に精神に負荷が高いです。そんな仕事をずっとできる人は逆に凄いですね・・・。

 

研究することは考えること。そんな風に思ってます。研究予算も人員も場所も何もないという環境下で他人と差を出すためには頭を使うしかないですよね。
でも、考えて考えて考え続けていると、大体いつも前に進まず、時間だけがすぎていくんです。考えることは大事ですが、それが目的ではなくて、何か成果(論文や特許等)を世に出すことが目的なので、考えることはそこそこにして成果を出すことをしたい。そんなわけですが、そこの線引きが難しいです。
そんなとき、次の書籍を見つけました。

 

 

研究内容をベースにした書籍って最近流行っているように思いますが、このような自己啓発的な本は話半分でさーっと読んで、「あっ、これ良いな」というところをピックアップしているようにしてます。
そんな個人的なピックアップを今回は整理していきます。

 

 情報が多いほど、時間をかけるほど、人は合理的な判断ができなくなる。

これはとても共感できます。何か新しいことを始める時に、調べに調べまわっても結局良い答えに辿りつかないことがあります。例えば、新しい分野の論文を読み始めた時、初めはどんどん面白そうなアイデアが出てくるんですけど、論文を読めば読むほど「この分野ってやること残ってないんじゃない?」と感じることが多々ありました。

なので、自分の中で6割ぐらい調べたなと思ったら、一旦調べたことをまとめてみて、誰かに話してみる。そうすると課題発見と思考整理ができます。
確か、安宅和人さんの著書にも同じことが書いていた気がします。

 


【19分で解説】イシューからはじめよ丨仕事が100分の1になる思考法

 

 

「手をつけない限りやる気など起きない、集中などできない」

やりたくないけどやらないといけないこと、やりたいことだけどなんだかやる気ができないことってありますよね。そんな時「やる気スイッチがあれば・・・」と思いながらネットサーフィンをして、30分ぐらい立った後にそろそろやるか、となることがたくさんあります。

でも、結局やり始めたら集中して2時間ぐらいダーっと進むんですよね。なので、自分のモチベーションに関係なく、やる時間を設定して作業として淡々とやることを意識しています。この久しぶりのブログも、時間を設定して質はともなくとりあえずアウトプットする、ということで時間を割いて淡々と書き続けています。

翌週のタスクをカレンダーに入れ込んで、この時間だけは何があっても確保する!ってことで自分の時間を確保する。そうすると、本当に大事なことに時間を使えるようになりますし、なんとなくの時間を浪費が少なくなりますね。

 

決断において「どう決めるか」ではなく、「そもそも決められるかどうか」の方が重要

決断してしまえば、あとはどうにかするしかないんです。仕事を辞めようといつまでも悩んで時間を浪費するよりも、仕事を辞めるかどうかをコインの表裏で決めて、決まったことを考える方がよっぽど時間の価値があります。いつまでもくよくよと悩んでいる時間は本当にもったいないです。いくら考えても全然前進しないのであれば、エイヤ!と決めてしまって、その次を考える。

そんな私はドクター進学をコイントスで決めましたが、その決断に対して後悔したことはありません。

 

最初の4〜6秒をやり過ごせば、感情に流されずに冷静に物事を見られる

イラッとすることが日常であると思います。そのイラッとした感情をそのまま言葉に出すことが大事なこともありますが、多くの場合は胸に秘めることにメリットがあると思います。

そんな時には5秒ぐらい我慢。5秒経てば、相手が正しいのか、自分が正しいのか、相手にするだけ無駄なのか、はたまた相手は昨日何かあったのかな、などなど色々な思考を冷静にできるようになるらしいです。

私は一回トイレに行って帰ってくるぐらいの時間が欲しいので、今度イラッとしたらとりあえずトイレに行こうと思います。

 

優秀な人ほど自分の好みに似た人を素早く見つけ、その意見を参考にしてさっと決断する

直接的に好みの人に会えることがない場合は、真似しても良いですよね。優秀な人って本当に優秀ですから、真似できることは真似して、真似したくないことに専念して時間を有効に使いたいです。なので、世の中に出ているソフトウェアをバンバン使い倒して、そんなソフトウェアでもできないことに時間を割きたいと思います。

 

 長期間過去の思い出に浸り、かつそれが頻繁になってくるほど脳が老化しやすくなる

結局、人は未来に向かって生きているわけですから、過去の実績や経験に浸っても良いことなんてないですよね。こんなに時代の流れが早い中で、過去の経験だけで未来に対応できたら、今頃親世代の方々はみなさん億万長者になってますよ。

だからこそ、未来に向かった自己投資を続けることが大事なんです。研究も数年前の実績で食べていけるのは向こう数年だけで、新しい技術や知見を取り入れていかないとすぐに過去の人になってしまいます。

 

態度をポジティブにすることは、「思考から行動をポジティブにしていく」のではありません。行動をポジティブにすることで、結果的に思考がポジティブになるのです」

似たようなことをTestosteroneさんも言ってた気がします。結局は、筋トレすれば何もかもがうまくいくんですよ。

そんな私は定期的に筋トレに行くようになったのですが、よく食べるようになったせいか太ってしまったように感じています・・・体が引き締まるためのモラトリアムですかね。

 

よく考えるためには、よく休むことが重要です

なんだか当たり前のことですが、なかなか難しいですよね。1日12時間ぐらいPCと睨めっこして、その他の空き時間もスマホと睨めっこで、いつ目を休めてるんだよって話です。ちょっと気を休めるために森林に行ってのんびりすることで、逆に生産性が高まるそうです。

ということで、時々は煩い都会から離れて、のんびり温泉が至福の時です。

 

 

結局は、「考えたらさっさとやれ。思考が停止したら温泉に行け」ってことでした。

 

こんなにオンライン化・デジタル化が進んだのですから、基本的には田舎暮らしで、週に1回ぐらい会議や打ち合わせで都会の職場で仕事っていうワーク・ライフスタイルも近づいてくると思うんですけどね。特に、非実験系の研究者って実験装置が不要で、PCとWifiがあれば何とかなるので、すぐに実現できると思うのですが、多分制度的に難しいんだろうな・・・。

 

以上です。

 

話は変わりますが、最近はPythonやRなどなど非常に有用な言語やソフトウェアが誰でも使えるようになりましたし、その能力を身に付けることで自分で好きなことができるような時代になりました。

そんなことで、テキストマイニングや統計解析などなどPythonやRでできるように、勉強の成果をこれからこのブログに少しずつまとめていきたいと思います。

 

それでは。